私の支部長回顧

  前支部長 沖田 康尚

私が前支部長の矢吹恭久支部長から「次の支部長をやらないか」との打診を受けたのは2013年2月。「もっと若い人の方がふさわしいのでは」と固辞したが、いろいろあって、その年の6月15日の支部総会で支部長になった。総会後の二次会には若い人や女性が多く参加した。その日の日記に「若い人や女性が気軽に参加できるような集いの場を作りたい」と記している。

まず取り組んだのは女性会の再立ち上げ。私が支部の幹事をしていた頃、広島勤務だった女性会員が中心になって女性会活動を行っていた。バイタリティのある方で、同じ同窓生のご主人と共に夜の会合にも積極的に参加されていた。しかし。彼女が転勤になられて、活動は停滞し、自然消滅の形になった。この再立ち上げを花本美江子副支部長に働きかけ、「野の花会」という名称で発足したのは2014年7月27日。本部から役員も出席し、男性お断りにあえてお願いし、私と山本準治副支部長が参加した。次いで立ち上げたのが若者の会。女性の会再発足に遅れること3年。2017年11月17日。若い会員が人づてに参加者を探した。ゲスト参加して発会式に参加したが、「このような幅広い職域に同窓のすそ野が広がっていたのか」と驚き、感激した記憶がある。会の名称も「やろうぜ」をもじって、彼らが「夜嵐会」と名付けた。この女性の会、若者の会の立ち上げは全国の支部では早い方だった。

ひろしま美術館で夕刻に開催した「美術鑑賞とワインの会」は美術館に勤めていた幸本裕行幹事の全面協力で実現。カープ愛の街ならではの企画「プロ野球観戦」は深渡瀬威幹事のサポートで開催した。両催事とも支部では高い人気で、多くの参加者から喜ばれた。また、支部活動の全県的な広がりを求めて実現した広島市以外の地域で開催する年一回のイベントも呉市や東広島市で開催。地元担当の幹事が東奔西走しての開催だった。特に好評だったのかNHKの朝ドラ「マッサン」の故郷の竹原市を散策した企画には福山支部の仲間も参加。銘酒「竹鶴」を飲みながらの歓談は「最高―」だった。 せっかく軌道に乗り始めたと実感した支部催事も新型コロナ禍でずたずたにされた。ここ2年間は何もできない状況が続いたのが最大の心残り。基盤づくりも出来上がり「さあ、これから」という時期のコロナ禍。

今の願いは、次代を担う「野の花会」「夜嵐会」の皆さんが自分らだけのイベントの発案、実行にとどまらず、支部活動全体を視野に入れた幅広い提案、実行をしてほしい。それが2つの組織の最終目標であるのだから。あとは「任せまっせ」。 

                       

沖田前支部長 2022年8月23日 撮影